この籠は、志賀直哉が使っていたものを川端康成が譲りうけて愛用
していたそうです。現在、この籠は、美術館に収蔵されているそうです。
ある美術館で、川端康成が使っていた籠のレプリカを
作って、気軽に参観者に見てもらいたい物を、展示したい
とのことで、運良く、おいらの工房に話がありました。
この籠は、おそらく白竹と磨き竹で、編んでいたものが、
時代とともに、こんな色に成ったのだと思います。
磨き竹が茶色になっていますね。
この籠を作るために、一月に入って、最適な竹を伐り
出しました。最高の竹達です。
その後、炭火で炙り、白竹にしてから、材料にしました。
美術館側から、「新しい籠ではなく、この籠の古さを出してほしいと」
難しい御注文です。茶色の部分は、煤竹と炭化竹を使用しました。
そして、編み始めです。
四ツ目編みという技法です。底編み終了です。
そして、立ち上げていきます。
胴編み完了です。あっという間に編み終わってしまいました。
そして、縁を編みこんでいきます。しかし、ん~どうしたらいいんだ?
しばらく考え込んでしまいました。
そして、なんとかなりそうな感じに、なってきました。
縁を、凧糸で、仮止めしました。なんとか成りました。
銅線で本巻きです。写真の籠は、銅線で巻かれています。
写真と見比べながら、形を修正しています。
完成しました。
この籠出来上がったら、かなりの大きさです。
おそらく川端康成は、原稿の失敗した紙をこの籠の中に
投げ込んでいたのではないかと思います。そう考えると
おもしろいですね。おいらの勝手な推測ですが。

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